Monthly Recommendation
Monthly Recommendation #GANNI
Forget-me-notsのバイヤーより選定したおすすめブランドをご紹介するMonthly Recommendationをスタートします。今月は世界中のファッショニスタたちを虜にする人気ブランドGANNI(ガニー)をフォーカスしていきます。
GANNIは2000年にカシミア製品を扱うブランドとしてデンマークで誕生し、 2009年にDitte Reffstru(ディッテ・レフストラップ) がクリエイティブディレクターに就任しました。ポップな色使いとフェミニンなディテール、遊び心のあるテキスタイルのドレスがGANNIのアイコンで、コレクションを発表する度にそのファンを増やしていっている人気急上昇中のブランドです。
21FW COLLECTIONのことを、Ditteは“Copenhagen homecoming”(コペンハーゲンの帰還)と呼んでいます。
Ditteにとっての一番のインスピレーションでありミューズはコペンハーゲンの地元の女の子たちで、ドレスにスニーカーやブーツを履いて自転車で出かけるという自由でクールなスタイルから刺激を受け、制限の多い今だからこそ、彼女たちの自由さを表現したのが今季のデザインなのです。
サステナブルな活動にも積極的に取り組んでいることも、fmnがGANNIを提案する理由のひとつですが、GANNIは“私達はサステナブルブランドではない”と公式に掲げています。
これは、新しさ×消費で成り立つ現在のファッション業界とサステナビリティという概念には本質的に矛盾があることを真摯に受け止め、その中でも社会や環境に対し最も責任ある選択をしていくことが自分たちの義務であるという想いが込められていて、本質的でなく表面的なサステナブルは謳わないという強い意志も感じられます。
GANNIはこの活動の中で44の目標を発表し、その中にはプロダクトに使うコットン、ビスコース、ポリエステルの全てを環境に配慮した最善の選択であるものにするという目標もあります。
もちろん今回紹介する21FWのアイテムもオーガニックコットンやリサイクルウール、リサイクルポリエステルを使い作られたものなので、消費者であるわたしたちも、GANNIのプロダクトを選ぶことでその活動に参加することができます。
日本の消費者は世界に比べるとまだまだ環境への意識は低く、サステナブルという言葉がやっと浸透したに過ぎませんが、GANNIは“お客様にも責任ある選択をしていただく必要がある”と訴えかけていて、世界中の女の子たちがそれに反応しています。
ファッションには色々な力がありますが、そのひとつに世界中の若者を繋ぐ力があると思います。
社会や環境に対し一人で声をあげたり行動を変えることはとても難しいことですが、GANNIをフォローすることで日本の女の子たちが世界中の女の子たちと繋がり、最初の一歩を踏み出すきっかけになることをfmnは願っています。
Buyer Shizuka Toda