Feature
Think about “Cyclical Fashion” with Nike Space Hippie
Featuring Mai Nakaseko and One-o-Five DENIM TOKYO

最近よく聞く“Sustainability -サスティナビリティ”という言葉。
地球環境や労働環境の“持続可能性”のことだけど、当たり前のようでわからないこともたくさん。
今回は5月24日(月)に発売する、廃棄物から作られた＜NIKE＞のSPACE HIPPEというシューズのコレクションを履いて、20トンもの廃棄される予定だった＜Levi’s＞のデニムパンツを再生する工場＜ヤマサワプレス＞で、この”サスティナビリティ“について、普段からオーガニックやサスティナブルなアイテムを意識して選ぶというモデルの中世古麻衣さんと一緒に話を聞いてきました。

今回お話を聞くのは、＜ヤマサワプレス＞代表の山澤さん。
ここはアパレル商品が出荷される直前、最後の“仕上げ”つまり、洗いやプレスといった加工を行う工場で、ここからトラックに商品が積み込まれていろいろなお店に届けられます。

20トンの廃棄される予定だった＜Levi’s＞が集められた倉庫。
全て501シリーズのデニムで、完全品（洗ってプレスをすれば、そのままの状態で販売できるもの）＞フルボディ（穴や傷があるけど、加工やリメイクをすれば復活できるもの）＞その他のパーツ（ショートパンツにするため、切り離されたレングス部分など）に分ける作業がここで行われています。
麻衣さん「確かに汚れてはいるけど、綺麗にすれば履けそうなものばかりですね・・・！」
山澤さん「そうなんです。それを全部、ダメージの具合や色で分けて、綺麗にしています。多くのものは股の部分に穴が空いてしまっているので、そういったものはハギレを縫い付けて補修をします。これはまだほんの一部で、この塊がまだまだあと数十個。本数にすると合計で約４万本程度にもなります。」

選定を経たデニムは、専用の洗剤に浸されたあと、馬毛のブラシで一本一本丁寧に汚れが取り除かれます。
手で洗った後、さらに洗濯機へ。
こうして1日で約１，０００本ものデニムが洗われるそう。
麻衣さん「浸した後の水の色がすごい・・・！こんなに汚れているんですね。履いていた人の生活や歴史が現れているというか。でも、大切に履かれていたんだなということも実感しますね。そしてこんなに丁寧に、手作業でブラシで洗われているんですね！」
山澤さん「そうなんです。さまざまな汚れや穴があって面白さもあります。手作業は大変だけど、これが一番綺麗に汚れが落ちます。
洗剤も、ほんの少しだけ界面活性剤が入っているけど、ほぼ植物性で環境汚染をしにくい洗濯ブラザーズさんがプロデュースされているものを使わせてもらっています。」
麻衣さん「洗う工程も、環境に配慮されているんですね！」

洗われて、加工されたデニムは工場のすぐ隣にある＜One-o-Five DENIM TOKYO＞のショップへ。
倉庫がリノベーションされたショップは、白い壁と床でブルージーンズのカラーがよく映える、アメリカンヴィンテージな雰囲気たっぷりで、まるでカリフォルニアにトリップしたような気分になれます。
この日は、リメイク用の素材として数１００本のオーダーを受けていて、カラー別に選定も行われていました。

ショップでは、洗ってそのまま販売できる完全品や、リメイクされてタブの部分に＜One-o-Five DENIM TOKYO＞のシグネチャーであるスタッズが丁寧に打ち込まれ、スタイルごとに並べられています。
なんと、56インチのビッグサイズも！女性だったら2人で履けそうな大きさでした。

麻衣さんは、２本のデニムパンツを組み合わせてリメイクし、バイカラーになったワイドパンツをチョイス。
「信じられないくらい理想的なサイズとデザイン！！こういうものが再生されたデニムの中から見つけられるなら、本当に新しいものが必要なのかな？と思うくらい。
私も普段から、フードもコスメもオーガニックやナチュラルなものをなるべく取り入れていて、作られた工程にも目を向けるようにしてます。
服も、ポリエステルであってもリサイクルの素材を使ってる海外のブランドをオーダーすることも。
サスティナブルなことは当たり前で、やっぱり見た目にもおしゃれなもの、かわいいものを選びたい。
そういうものの選択肢がもっともっと増えると良いですよね。」

ぜひみなさまも、＜NIKE＞SPACE HIPPIEをはじめとするサスティナビリティを考えたプロダクトを＜Forget-me-nots＞でチェックしてみてください。