Feature
Talking w/ Mr.Saturday founder Ulala Vol.1
About “Messages she wishes to deliver to every woman” By Forget-me-nots Director Kyoko NAKAJIMA
ポジティブでアクティブな彼女がみんなに伝えたいと願っていること
どんなことがあってもポジティブな空気に変え、問題から目を逸らさずに行動していくUlalaはまさしく”Forget-me-nots”が目指す”Independent woman”、そして自ら道を切り開いていく姿勢は”Creative girl”。Ulalaがその姿勢を貫く秘訣、物事のとらえ方とは。
Kyoko:ではさっそく聞いていきたいと思います!
アパレルブランドのSEE YOU YESTERDAYデザイナーやSNSでのディスカッション、イベント開催などさまざまな活動をしているUlalaさんですが。いち早くClubhouseとかでもディスカッションしていたよね!Breakfast Club (東京・池尻大橋にある飲食店。https://breakfastclubtokyo.com/ )でもイベントやっていたり。
Ulala:”Ulala’s Lounge”ね!うん、コロナでできなくなっちゃってるけど。自粛期間が明けて、イベントしても大丈夫になったらまた再開したいなあと思ってる。今はやったとしてもみんな来づらいだろうし、こっちも来てくださいって言えないから、4月とか5月に再開したいなあって。イベントでディスカッションしたのをPodcastに収録して公開してるけど、それもイベントがないとできないから・・・
Kyoko:そんな活動を色々としているUlalaさんのMr. Saturdayは、どういった思いやきっかけで作ったブランドですか?
Ulala:元々ジュエリーを、アメリカ LAに住んでた学生時代にお小遣い稼ぎのために自分で一から作ってたの。チェーンだけ買って、全部自分でつなぎ合わせて。手売りみたいな感じで、インターネットでもたまに売ったりして、学生時代の生計を立ててた。アメリカにいてアルバイトができなかったから。
それの延長みたいな感じで、大学を卒業してもずっとアメリカ生活が長かったから、需要があったからずっと続けてた。
その後ニューヨークに引っ越して、友達が最初全然いなくって、1人で町中をずっと歩いてた。そうしていたら、ジュエリー屋さんと仲良くなって、毎日通い詰めていたら卸値で安く仕入れさせてくれた。そこからもう、色々な種類をバイイングして、売り始めた。初めて”バイヤー”っていう形でジュエリーを始めて。それがとっても売り上げに貢献して、貯めた貯めたお金で”SEE YOU YESTERDAY (Ulalaさんのアパレルブランド。https://shop.seeyouyesterday2017.com/ )を始めたの。
Kyoko:そこが始まりだったんだ!
Ulala:そうそう。アパレルブランドが元々やりたっくて、でもお金がなくて。どうしよう?って思った時に、ジュエリーがうまく行ってブランドを始めることができた。
でもその後も、「欲しい」って言ってくれるお客さんがいっぱいいたから、これはちゃんと続けよう!と思って。そうなると、バイイングしてるだけじゃつまらなくなってきて、オリジナルも作りたいと思うようになった。それで、じゃあちゃんとブランドとしてやっていこうと決めた。
それでもさらに、買って売ってるだけじゃ右から左に流しているだけな気がして。普通はそれでいいんだと思うんだけど、何か面白い取り組みをしたくなった。
SEE YOU YESTERDAYは、”作り手にリスペクト”っていうコンセプトがあるんだけど、自分の中でずっと面白いやり方で社会貢献をしたい、っていう気持ちがあって、それをコンセプトとして大切にしようと思った。
動物愛護団体だったり、中東の難民支援だったり、フィリピンのフェアトレード支援団体、自然災害を受けた地域への募金をできるシステムにした。
ほとんどの人が世界中で何が起こっているかを知らないから、自分で選択して、そういう問題があるということに直面して欲しいと思って。
それがジュエリーがきっかけでも、全然関係なくても動物愛護活動に興味を持ってくれたらいい。「あ、ここのジュエリーかわいい!」「えっ、中東ってこんなに難民の問題が多いんだ」って気づいてくれたらいい。そういう気づきのきっかけのブランドにしたいと思った。
だから、売上の5%をどこに寄付するかお客さんに選んでもらえるシステムを作って、やり始めた。
Kyoko:素晴らしい・・・!ブランド始める前に、言ってたもんね。ジュエリーブランドをやるなら、こういうことがしたい、って。
その時はまだ、どうやったらできるんだろう?って模索してたね。
自分で一から調べて寄付とかする人って少ないけど、おしゃれきっかけで選べるってなると入りやすい人が多そうだから、すごくいいシステムだよね。
Ulala:そうそう!ガチガチで「社会問題!」って唱えても、拒否する子が世の中には多い。
「意識高い」って言われて敬遠されちゃう。そうじゃないよって伝えるためにも、POPに何かをきっかけにできればと思った。
選択できるから、もちろん寄付しない選択をする人もいる。でも、今はそれでもいいって思ってる。無理やり選択させるつもりもないし、そうしてくれる人だけしてくれたらいい。でも結構、70%くらいの人が寄付をしてくれてる。
Kyoko:でも、売上の5%を削って寄付するっていう判断ができるのがすごい。
Ulala:1人だからできるっていう部分は大きいかも。
利益は少しでも多い方がそれはいいし、5%って結構大きいけど、この部分をブラしてしまったら終わりだから。
Kyoko:今ってマーケティングとかブランディングの一環で寄付とかサスティナビリティを推進するような企業やブランドも多いけど、そうじゃなくて社会貢献をすることが目的で作ったブランドだもんね。
Ulala:そう、ブランドを継続するかしないか決める時に社会貢献をすることが前提で作ったから、それをやらないならやる意味がない。アプローチの仕方としても、どうやったらいいかなあと考えた時に、ファッションから入る、ジュエリーから入るのは面白いなあって。身につけやすいし、目に入った時に社会問題のこと、寄付したことを思い出してもらえたらなあって。
Kyoko:自分がいいことをしたっていう証じゃないけど、貢献しながら身につけていると、自分のことを誇らしく思えそう。
Ulala:プレゼントとしても一つのストーリーになる。「あなたが動物好きだから、このジュエリー買う時に動物愛護団体に寄付したんだよ」って伝えながら手渡してくれたら、とってもいいプレゼントになると思った。
Kyoko:今回、ポップアップにはどういったラインナップを持ってきてくれる予定ですか?
Ulala:基本ユニセックスだから、男の子も女の子も身につけやすいもの。ゴールドのネックレスは特に、男性も女性も付けられる。特に“これは女性のための!”っていうことではなく、みんな使えるように。プレゼントにもいいし、ちょっとした自分へのご褒美にもちょうどいいもの。春だから、これから新学期頑張ろうとか、新しい生活頑張ろうっていう人たちにもいいと思う。カジュアルで、かっこいいものが多いかな。ここにあるお洋服にも全部合うと思う!基本的に超個性的なジュエリーではなく、シンプルに、カジュアルに、おしゃれになるもの。付け方で全然違うから、色々相談して欲しいな。
Kyoko:Ulalaさんおすすめの組み合わせを知りたい人が多そう。
Ulala:そう、組み合わせって意外と難しいみたい!私はいっぱい適当につけちゃうけど、どうやったらいい感じになるのか、相談してくれたら一緒に選びたい。
チャーム、イヤリング、ピアス、ネックレス、ブレスレット、リング・・・フルでご用意してます!
オリジナルもオーダーになるけどサンプルを持っていくよ。これはオンラインでもやってないから、ここで初めて見れるものになる。
Kyoko:そろそろ緊急事態宣言も明けて、2021年は新たな気持ちでスタートを切りたいっていう人も多いと思うけど、これからのMr. Saturdayをこうしていきたい、Ulalaさん自身でチャレンジしたいことなどありますか?
Ulala:ない!(笑)
2020年は、こうやっていこう!っていう明確な計画を立ててたの。でもそれが全然うまくいかなくて、少しストレスだった。計画することをやめた時に、すごくストレスから解放された。計画を立てなくても、自分がやるべきことは常にあるから、時代に合わせるにはあまり計画しない方がFlexible(柔軟)に動ける。”いつまでに何をして、売り上げをこれくらいにして・・・“って緻密に立てちゃうと、今回みたいに予想外の展開があって思い通りに行かない時に、ストレスになっちゃう。災害も、いつくるかわからないし。そんな中で計画を立てるのは無謀というか、今は立てる時期じゃないなって思う。今うまくいかないこともあるから、その時その時に目標を考えていく。臨機応変に対応できる自分でありたい。
Kyoko:“Flexible”でいるって、自分のコアがないとなかなかできないことだから、計画を立てる方が楽な人が多い気がする。
Ulala:だいたい、“何歳で結婚する!”とか計画に囚われちゃうとうまくいかないことの方が実際は多いんじゃないかな。他の人がどうかわからないけど、自分1人でどうにもならないことがあると思うと、計画はない方が自分にとってはいい。
Kyoko:“Forget-me-nots”の話を聞いて、最初どう思いましたか?
Ulala:話聞いて、「絶対かわいいじゃん!」って思っていたら、出来上がって来てみたら予想通りで、危ないお店!って思った(笑)自分の好きなものがいっぱい詰まっているから。あんまり日本でそういうお店がない。20代後半になってくると、前半までのように安くてかわいければいいっていう感覚ではなくなっていて、買うならいいものと思うようになった。普段あんまり買い物をしないけど、お洋服だけじゃなくてライフスタイルのアイテムとかもあるから、本当に危ない!
自分ももともとスニーカーに合わせるスタイルが好きだから、居て本当に楽しいお店。
Kyoko:“Mr. Saturday”に合うアイテムもたくさんあるし!
世で言うサスティナビリティとは違う目線だけど、長く着られる服、長持ちする服を切ることも、その一つと言えるよね。
Ulala:本当にそう!絶対それもサスティナビリティだと思う。長く着て、自分の子供にも譲りたいって思えるいい服やモノを買いたい。
Kyoko:今回のPOP UP STOREではどういった方に手に取っていただきたいですか?
Ulala:女性に自分のご褒美で買いにきてもらいたいな。
日本人って自己肯定力が高い人が少ないと思ってて。どんなに貧乏でもどんな境遇でも、自己肯定力が高い人って幸せそう。そういう人って、どんなにお金を持っていて忙しくしている人よりも実際に幸せだと思う。自己肯定感を自分であげるのって難しいけど、自分にプレゼントしてあげようとか、自分のミスを許してあげようとか、そうことで良いから、周りに迷惑をかけても、自分を愛することは別のこととして、やって欲しいって思う。
自分に落ち込んじゃっている人とか、自分って全然だめだなって思っている人、これから頑張りたいっていう人がいたら、もうぜひ!来て欲しい!ちょっとおしゃれしたり、身につけるものを変えるだけで気持ちって変わるから。「この人からなら買ってみよう!」って思ってもらえる人でありたい。
Kyoko:もうそういう人になってる!(笑)
このPOP UP STOREを待ってくれている人がすでにいるから、楽しみだね!
Ulala来店日
2021.3.26 fri 18:00 – 21:00
2021.3.27 sat 13:00 – 19:00
2021.3.28 sun 13:00 – 19:00
2021.4.3 sun 13:00 – 19:00
*来店日は変更になる場合があります。その場合はForget-me-nots オフィシャルInstagramにてご案内いたします。
@forgetmenots_official
Mr. Saturday / SEE YOU YESTERDAY - DESIGNER / DIERCTOR / FOUNDER
Ulala
東京で生まれ育ち、高校時代にスウェーデンへ留学。その後、世界を旅して周り、ストリートやビーチを中心に各地でインスピレーションを受ける。2014年に、その両方のカルチャーの中心地、ロサンゼルスに渡る。サンタモニカカレッジに入学し、ファッションマーチャンダイズを専攻。2016年に卒業。独自の考えをつづったブログや、ナチュラルなイメージから、ビーチ、ストリートまで、幅広いブランドでのモデル活動も行い、世界各地をフィルムカメラで写真を撮り始めた事をきっかけに、フィルムフォトグラファーとしても活動する。2017年からNYに拠点を移し、自身の新しいブランド“SEE YOU YESTERDAY”を立ち上げ、“作り手にもリスペクトを”というコンセプトを掲げ、本格的にデザイナーとして活動し始める。2020年より、消費者に社会問題を投げかけるユニセックスジュエリーブランド“Mr.Saturday”を始動。マルチな才能を活かしながら世の中に様々な問いかけを発信し、幅広い分野で注目を集めるミレニアム世代のアイコン。
Mr. Saturday
SEE YOU YESTERDAY
@Ulalagirl
Forget-me-nots - DIERCTOR
kyoko nakajima
フランス留学、百貨店のセールス、バイイング、PRを経て、fmnを含む数アカウントのブランディングディレクターを兼任。国内外のブランドビジネスに携わる。Art, Culture, Fashionそしてそこに関わる People を繋げていく活動に日々邁進。
@quioco