YOU & fmn vol.2
feat.kotohayokozawa
YOU & fmn vol.2
feat.kotohayokozawa
fmnと繋がる、インディペンデントでアクティブな女性たちをご紹介する新連載 「YOU & fmn」。第2回目のゲストには、デザイナー kotohayokozawaさんをお迎えしました。
今回、Forget-me-nots名古屋店のオープンに合わせて kotohayokozawa別注アイテム を企画。商品へのこだわりから、kotohaさんが日々大切にしている想いまでを伺いました。

fmnを最初に知っていただいたきっかけは何ですか?
私がブランドを始めて5、6年経ったくらいのタイミングだったと思うのですが、ちょうどコロナ禍で私もどうやってブランドをこれから広げていったらいいんだろうとか、何をしたらいいんだろうって迷っている時期に、お店から新規取り扱いのご相談をいただいて。
そこで展示会に来ていただいて、商品を見ていただきながらお話ししたのがきっかけです。。
kotohaさんから見てfmnはどんなショップですか?
すごくファッションの感度が高くて、凛としてるけどスポーティーだったり、モードなムードもあったり、健やかなアクティブさを感じる雰囲気があったりもします。
fmnで購入したものでお気に入りのアイテムは何ですか?
リーバイスのレッドラインを扱われていた時にデニムシャツを購入して、それが本当に着やすくて、もうオールシーズンずっと着てます。
今回、Forget-me-nots 名古屋店オープンに合わせて別注商品を作っていただきました。商品のこだわりやポイントを教えてください。
今回のアイテムはキャミソールが2カラーあるのですが、Forget-me-notsさんのイメージに合わせて、私とスタッフみんなで日常の中で見つけたお花の写真を集めました。
例えばアトリエから家に帰る間で見つけたお花や、実際に出かけた先で道端で見つけお花でお花のストリートスナップみたいなことをして、この企画用にみんなでアルバムを作って。
そこから5、6柄くらいピックアップして、まずグラフィックをシミュレーションさせていただいて、それをお店の方にグラフィックをお渡しして、2つ色を絞っていただいて、それをデザインに落とし込みました。
グラフィックのキャミソールを作ったのが初めてで、肩に3本ストラップが付いているのですが、全部色が違っていて、そこが今回のポイントになります。
別注アイテムと合わせてスタイリングを組んでいただきましたが、全体のスタイリングのポイントは何ですか?
自分の中で大事にしてるのが動きやすくあることと、色味ですね。
色味がたくさん入ってるものがすごく好きなので、カラーを取り入れたことと、何かあったら走れる、アクティブでいられる、その3つです。
グラフィックのアイテムがすごく好きなので、グラフィックのアイテムにまたグラフィックを重ねたり、小物もグラフィックの鞄を入れたりして結構賑やかにスタイリングしました。



kotohaさんが今注目しているスニーカーは何ですか?
普段は柄物の服が多いので、足元は白とか単色とかにすることが多くて。基本的にいつもエアフォースワンを履いているのですが、JORDANからスポーティーだけど可愛らしいポップなテンションのシューズが秋冬にたくさんラインナップされていたので、それが気になります。
普段スタイリングやファッションのインスピレーションはどこから受けていますか?
自分のその時の内面とか感情を、言葉を使わなくても代わりに伝えてくれる、補ってくれるようなテンションのものを直感で選ぶようにしています。
自分の中では生活と仕事が地続きになっているので、何を着て生活していくかっていうことや、仕事をしている時にどんなことを感じながら過ごしているかということがリンクしていて、ただただ、素直に生きてくっていうところが一番大事で、結局それが自分達のクリエーションにもまっすぐ繋がっていくと思っています。
今の活動を始めたきっかけを教えてください。
小さい頃からファッションの仕事をやりたいってずっと決めていて、他の職業をやってみたいとか、働いたりした経験がなくて。ただただ自分がやりたいなって思ったこと、その時一番自分にとってベストなこととか、自分が楽しいって思えることは何かなっていうのを常に考えていて。
それで気づいたらっていう言い方も変なんですけど、本当に今こうやって活動していけていることにすごく感謝なんですけど、迷ったりしてもこうやりたいって思ったことをまっすぐやること。
何か自分が楽しいって思えることとか。熱中できることって、他の人から見たらすごく大変そうだなとか、すごくエネルギーが必要なことだなって思うことかもしれないんですけど、本人にとっては楽しいことで、自分しかこれをできる人はいないんじゃないかって思える熱量みたいなものって、結構何にも変えられないすごい大事なものだと思うので、そこをまっすぐに持つことっていうのが始めた時からずっと自分の中にあります。

女性として生きていく中で、日々意識されていることや大切にしている価値観はありますか?
いっぱいあるし、結構難しいんですけど、感覚を大事にすること。それが自分の中では一番あって。
自分のキャリアだったり、やりたいことをやっていくためには、ある時すごくロジカルにならなきゃいけなかったりとか、言葉で自分をプレゼンテーションしたり、魅せて演出していかなきゃいけないことってたくさんあると思うんですけど、私はそういう場面に直面すると、自分の中で大切にしているものとか、感覚みたいな抽象的なふわふわしたものがたくさんあるので、そこが削ぎ落とされていっちゃう気持ちになることがあって。
そういうとき、すごくしんどくなるというか、自分の好きな自分でいられなくなっちゃう瞬間がたまにあるんですけど、そういう時こそ、自分の好きなファッションだったりとか、好きな自分でなるべくいたいって思うので、言葉だけに負けない、それ以外に自分の振る舞いとか着ているものとか、話す表情だったり、ワード以外の部分っていうのを演出していくことがすごく自分にとって大事だなと思うし、結構女性はそういう感覚的な部分っていうのがすごく鋭くて、それがあるからこそ、すごい繊細な表現とかニュアンスを皆さんそれぞれが持ってるので、私はそこがすごく好きだし、自分のそういった部分も大事にしたいなと思っています。

今後の目標を教えてください。
今ブランドを始めてちょうど10年ぐらいなんですけど、洋服以外のものもやっぱり作っていきたいなっていう思いがあって。今までコラボレーションとかでお取り組みはあったんですけど、自分のブランドのインラインで、例えば足元のシューズだったりとか、下着とかインナーウエアとか、ジュエリーとか洋服以外のファッションにまつわるものも挑戦してみたいなって思ってます。
1991年愛知県生まれ。
名古屋市内のファッション専攻の高校を卒業後、エスモード東京校に進学。卒業後はアパレル企業にてデザイナーとして勤務しながら「ここのがっこう」で学び、退職後再びエスモードAMIに通う。
東京を拠点に、自身のブランド「kotohayokozawa」を2015年よりスタート。ファッション業界の既存の製作・販売手法にとらわれず、即興性を重視した実験的なものづくりを展開。
2018年に「Tokyo 新人デザイナーファッション大賞」プロ部門を受賞。同年10月には、AMAZON FASHION WEEK TOKYOにて初のショーを開催。