YOU & fmn vol.3
feat.COMI
YOU & fmn vol.3
feat.COMI
fmnと繋がる、インディペンデントでアクティブな女性たちをご紹介する新連載 「YOU & fmn」。
第3回目のゲストには、NY発ブランド<M.Y.O.B NYC>での活動を経て独立後、環境に配慮したクリエイションを行う<Cycle by myob>のデザイナーCOMIさんをお迎えしました。
10月25日(土)よりForget-me-nots代官山店を皮切りに、fmn各店舗でCycle by myob POPUP STOREおよびシルクスクリーンワークショップを開催いたします。
POPUPの詳細はこちらから

fmnを最初に知ったきっかけは何ですか?
何かイケてるお店ができたなっていうのは小耳に挟んでいたんですけど、その後展示会に来てくださって。直接内部の皆さんとお話をさせてもらって、お取り扱いが決まって、よりしっかり見させてもらったというか、知ることができたっていう流れです。
COMIさんから見てfmnはどんなショップですか?
まずスタッフや、関係者の皆様がすごく熱心で素敵な人たちばかりだなっていう印象はすごい受けていて、一緒にお仕事していく中ですごい団結力が皆さんあるなって思ったのと、やっぱりスニーカーをメインにしてスタイルを提案されていくっていうコンセプトがすごく面白いなって思って。あんまり他にないじゃないですか。
あと女性にフォーカスされていて、そういう面でもコンセプトがすごい素敵だなって思った印象です。
今回、fmnのアイテムを使って組んでいただいたスタイリングのポイントは何ですか?
普段あんまりカチッとした服は着ないので、レザージャケットももうほとんどここ数年着てないんですけど、ちょっと今回素敵なお洋服あったのでいつもやらないスタイルに挑戦してみたいなと思いました。
スニーカーは何を合わせましたか?
スニーカーは私物で、Kiko Kostadinovとasicsコラボです。


Jacket | TOGA PULLA – Leather Shirt Blouson
Skirt | TOGA – Wool Tropical Half Pants
普段のスタイリングのこだわりを教えてください。
最近ほんと楽ちんがテーマ。
何か着ていてしんどくなるのはちょっと嫌なんですけど、最近はちょっとそれやりすぎて、さっき選んだみたいなカチッと女性らしいお洋服も挑戦していきたいなと思います。結構アクセとかサングラスとかメガネはこだわっています。
ブランドを始めたきっかけを教えてください。
ニューヨークに住んでいたんですけど、雑誌のエディトリアルのページあるじゃないですか。後ろの方にある4ページとか5ページのファッションストーリーがとにかく大好きで、よくそれをVogueとかで見てて、自分もやりたいなって思って。でもお金なかったんで、街にいる女の子に声かけてモデルしてほしいって言って、家の中の部屋とかをセットで組んで、私がスタイリングしてストーリーを撮るみたいなことを超頻繁にやっていて。
ただその中でやっぱお金ないし、服もいっぱい買えないじゃないですか。アクセサリーがあんまりないなと思って。特徴的なおっきいアクセがないってなった時に自分で作ろうと思って。学校とかも行ってなくて、ミシンも何も使えない状態だったんですけど、段ボール切って作ったりとか、ワッペンでピアス作ったりとか、型紙入れて布切っていろんな形に形成して、組み合わせてピアスにするみたいなことをしてたら街ですごく声かけられるようになって。
クラブに行った時に、女の子に「私お店で働いてるんだけど、見せに来ない?置きたい。」って言われて、行った先がパトリシア・フィールドっていうすごい有名なスタイリストさんのお店で。しかも私『Sex and the City』が大好きでニューヨークに行ったんですけど、そのスタイリングを全部してるのが彼女だったんですよ。
だから自分が見て好きで行ったニューヨークで、そのドラマのスタイリストさんの店に置いてもらえるみたいな日が来ちゃって。そこから結構わーっと広がりました。
Cycle by myobは環境に配慮したモノづくりをされていると思いますが、環境問題とかについて考えるようになったきっかけは何だったのでしょう?
出産・子育てでかなり意識が変わったっていうのは大きくて。その時に結構温暖化が進んでいるよっていうのを結構メディアとかで目にする機会が増えた時期だったと思うんですけど。北極でシロクマが絶滅するかもみたいなドキュメンタリーを見て、すっごいくらっちゃって。それを見てから、自分にも微力ながらもできることを考えた時に、「ファッションの領域で何かできることないかな?」ってことを思い始めるきっかけになりました。もうほんと、シロクマのドキュメンタリーが私のブランディングを変えましたね。
デザインのインスピレーションはどこから生まれていますか?
インスピレーションは、自分が培ってきた過去やカルチャーがすごく大事だなって思っていて。
私は日本のカルチャーも知った上でニューヨークに行って。ニューヨークってすごい色んなカルチャーがミックスしていて、ストリートスタイルももちろんだし、ヨーロッパっぽいサブカルのカルチャーみたいなのもすごいあったし、ヒッピーカルチャーもあったし。私はブルックリンのプロスペクトパークってとこ住んでたんですけど、とにかくラスタマンとかジャークチキン屋しかないみたいなところに住んでいて。その時に見て感じたカルチャーっていうのはすごくおっきい。街に行けばパンクの人もいるし、レゲエの人もいるし、超ストリートもいるし、スケーターもいるし、ヒッピーもいるしで。その時の感覚っていうのが今も自分のオリジナルのカルチャーになっているのかなと思います。

今回のPOPUPの見どころを教えてください。
シルクスクリーンのワークショップを一緒にコラボレーションでやるのが見どころです。
コラボレーションして、作ったロゴが何個かあるんですけど、それを版として用意させてもらって。ボディーが何個かあるので、どの服にやりたいか選んでもらって、どのグラフィックをどこにやりたいかっていうのを一緒に決めて、自分でシルクスクリーン刷ってもらう流れになるんじゃないかなと思います。
COMIさんが大切にされている価値観はありますか?
楽しむことを一番にしようと思ってます。楽しもうと思っても楽しめない時もありますし。でも辛いことも困難もやってくる課題みたいなのもなるべく楽しんで身軽に気軽に乗り越えていけるようにっていうのは心がけてます。
自立して頑張っている女性たちへのメッセージをお願いします。
最近思うのは、全部繋がってるなと思っていて。ちょっと前のすごい嫌だったこととか、頑張ったこととか、経験したことって点と点が繋がるみたいな感じで、絶対に後から身になったりとか、楽しいことに繋がったりとかっていうことがあるなと思ってて。
例えばすごい何年か前に出会った人、たまたまちょっと出会って話した人が、今になって再会して、めっちゃいいお仕事をする仲になったとか、そういうこととかもよくあるんですけど。なので、つまんないなとかしんどいなとか思うことがもし今あったとしても、なるべく楽しんで、めげずに頑張ってほしいな。あと楽しんで、気軽に生きていきましょうよって思います。
今後挑戦したいことを教えてください。
私結構田舎の出身なんですけど、実家の近くに空き家とかあったりするので、ちょっとそういう空き家とかを改装して、ちっちゃい自分のお店持ちたいなとか。都会だけじゃなくて田舎の方にも一つ拠点を設けて、アトリエ作ったりとか、お店作ったりとかゆくゆくできたらいいなって思います。
ニューヨークに滞在中、独学ながらアクセサリーブランド<M.Y.O.B NYC>を立ち上げ、帰国し仲間と共にラフォーレ原宿に旗艦店をオープン。ニューヨーク、ロサンゼルス、ロンドン、台北、上海、韓国などでポップアップを開催。Paris Fashion Week Showroomに参加した。
2020AWコレクションから独立、リブランドを行い<Cycle by myob>を立ち上げる。再生生地、リサイクル、太陽光発電、フェアトレード、環境汚染、人との繋がりや縁 = cycle。このプロジェクトを通し、環境問題をファッションを通しユニークに表現していくことで、何かのきっかけを生み出したいと考えている。現在は、草木染めや藍染、泥染めを研究中。